実は、植物は温暖化に繋がる「CO2」を吸収してくれる救世主なのです!
山や森に生えている木々は毎日CO2を吸収し、綺麗な空気を生み出してくれています。
しかし、近年では自然の木が吸収できるよりもはるかに多くのCO2が人間によって生み出されてしまっています。
例えばひとつの家庭が1年間に出すCO2の量は約5,000kg。
これを木が吸収するには、スギの木の場合、約357本も必要なのです。
生活にも役だってくれる木のお話
木がたくさん集まって出来ている森林では、木の根が地中で水をたくさん保ってくれています。
木が多く生える事で、大雨が降った時などあふれそうになる水をつかまえ、大きく張り出した根で土を捕まえて、洪水やがけ崩れを防いでくれるのです。
そして、雨が少ない時には含んでいた水を外に出し、田んぼや川に水を与えてくれます。
こうして、森や山の木々は、私たちの生活を守ってくれているのです。
ところが 世界中で森が減ってきています!
なんと、広い世界では毎日およそ和歌山市全体と同じくらいの広さの森林が消えていっています。
なぜこんなにもひどい勢いで森が消えていくのでしょう。
それは、人間が森から多くの資源を取るために、木をたくさん伐採したり焼き払ったりするからです。
特に、アマゾンの熱帯雨林は開発の為に日々森林が破壊され、急速に減少しています。
オランウータンはすみかである熱帯雨林が減ってしまったことで、100年の間に92%も減少してしまいました。
この様に、人間による環境開発の影響で絶滅を迎えてゆく生きものはこれまでも数多くありました。
森をまもる為に今日からできること
木からつくられる物を大切にしましょう
- ティッシュやトイレットペーパーを使いすぎないように気をつけましょう
- 日頃のちょっとしたメモは、使い終わった紙の裏などを使いましょう
- 割り箸はやめて、何度も洗って使えるお箸を持ちましょう
森は恵みをたくわえます
森は雨をたくわえ、雨は木の葉や枝が落ちて栄養をたっぷりと蓄えた土を通り、川や地下水になり、わたしたち人間や、さまざまな生物の命を支えてくれます。
水はやがて海に至り、太陽の熱で暖められて雲になり、また雨になって降り注ぎます。
こうして、森と海は共に水を循環させるパートナーの様な存在ですね。
もっと水をきれいにしよう!
川や海にも汚れた水をきれいにする力がありますが、その力をこえて汚染された水が流れてくると、そこにすむ生きものに悪い影響がでてしまいます。
水をきれいに保つために、私達にできることから始めてみませんか?
- 水をこまめに止めている
体を洗っている間のシャワーの水や、歯みがきをしている間のじゃ口の水などを出しっぱなしにしていませんか? - シャンプー・リンスの量を出しすぎない
せっけんも水の汚れになります。必要な量だけ使うようにしましょう。 - お風呂の残り湯を捨てずに使いましょう
せんたくや庭の水まきに使うと節水になります。 - 食器を洗う前に汚れをふきとりましょう
洗う前に軽く汚れをふき取ると、洗剤も使用する水も少ない量で済みます。 - 川や海にごみをすてない
川や海に遊びいくときは、きちんとゴミを持ち帰りましょう